雪の止まぬ夜に 口ずさむ旋律は 白く染まった心に 独り 響く 戻らない月日 薄れ消えてくやさしさ ひとひらの白雪に 滲んで 溶ける 空に浮かべ奏でる音 君の音は重ならない 空気と交ざりあって 果敢なく 消えるよ ずっと ずっと 白い世界で なくした音色をさがす 淡く 淡く 降る灯さえ 涙で歪んで見えた 白いノート埋めた あたたかな言葉たち 今は静寂の日々に 埋もれていく 頬をなぞる小さな熱 胸が熱くて零れだす あの日君と重ねた旋律 還らない ずっと ずっと 白い世界で 終わらないうたを歌う 声が凍てついて 途切れてても 君のいる場所まで 届くのかな 今も 僕は 空を見上げる 君の音色は聞けないけど いつか雪に溶けた このうたが 君と重なり合う その日まで