空が迫った  たたずむ白い虚像 汗が乾いた  蝉時雨は問いかける 川のせせらぎ  ほとりで遊んだね 奥底に沈んだ  記憶が蘇る 天つの空に  願いを込めた いつか いつか あの場所へ 蒼の淵描いた 夏空 儚い雲を祈り追いかけた キミは叫ぶ「いかないで」 地を背にして飛び立つ ボクは気づいた 罪なんだと 夢を見ていた  遠い過去の記憶 汗は乾いた  月明りが問いかける ちらばる星屑に  願いを込めた いつか いつか あの時へ 錆びた心砕いた 星空 儚い君に祈り届けたい ボクは叫ぶ「ここだよ」 天を背にして地に落ち 蝕まれていく けど 何のために誓ったあの日は 屍と孤独の渦の中 彷徨いと導きが 交差している 何のために足掻いたあの日は 絶望と憎悪の果ての先 失ったキミの笑顔 もう一度 風が凪ぐ  時間がくらんだ 森には  鳥のさえずり 腕には  懐かしい声が 「ほら 目を覚まして」  大空 見上げ二人で願う彗星(ほうきぼし) 星屑に咲く花火 星空の下で眠る 男の顔は 笑っていた