あの白い雲は 優しく溶けて空を紡ぎ 愁いに満ちた 静寂(しじま)は闇を待ちわびる やがて彼方 燃ゆる幾千の 愛しき子 風が歌い 大地夢見し頃 あなたはそっと目を覚ます それは終わりと始まりの合図 深い響きは 鳴り止まないまま 哀しみの色 誰も彼もそんな言葉 幸せの色 誰も彼も本当は 瞳の中 映るその表情(かお)に 一滴 零れた光 集めて散らせば あなたはそっと手を伸ばす 瞬きさえ忘れた今宵には 一人 あなたの姿を求めた 降り注ぐ雨も いつしか過ぎて 閉じた光 溢れ出す そしてまたあなたは夢の中へ 次の出会いを 胸に抱いてと