☆講演会等のお知らせ!

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財団法人サウンド技術振興財団は、研究助成の成果を発表する研究助成講演会と、調査研究の成果をもとにした、調査研究講演会を開催しております。
◆平成16年度の第16回研究助成講演会は約70名程の熱心な聴講者が来場されました。有難うございました。(平成17年2月9日浜松・フォルテ8Fで開催)

◆写真左:講演する東京工芸大学の久原助教授、写真右:熱心に講演に聴き入る会場の皆さん。

   

■演題
〇平成15年度、平成16年度助成テーマより
「バイオインフォマティクスとサウンドアート」  久原泰雄氏
「データベース検索を用いたピーク周波数の適応推定に関する研究」 飯國洋二氏
「独立成分分析と競合型ニューラルネットワークによる音響官能評価の定量化」 大松 繁氏

■開催日時 : 2005年 2月9日(水) 午後1時30分〜4時
■場所 : 浜松市・フォルテ8F Bホール(浜松駅前)
■主催 : 財団法人サウンド技術振興財団
■後援 : 浜松市・浜松商工会議所

★講師及び講演内容

○久原泰雄氏 東京工芸大学 芸術学部 メディアアート表現学科 助教授 博士(農学)
人間は五感によって自然界から情報を獲得し,それと同時に自然界に対して様々な働きかけを行っている。心拍,脳波,皮膚・筋電位,生体分泌など生理的な情報をはじめ,発声,手足の動作,顔の表情といった感情表現など実に多様であり,これらは外界に発信されるメッセージである。一方,芸術とは人間が自然界に対してメッセージ性のある積極的な働きかけを行った産物に他ならない。生物としての人間が自然界と交換する情報に注目し,新たな芸術表現の可能性を探る研究を紹介する。

○飯國洋二氏 大阪大学 大学院 基礎工学研究科 教授 工学博士
音声を認識したり、音波の到達方向を推定する場合などにおいて、観測された音響信号のスペクトルピークを推定することが重要となる。そこで、音声の特徴量とピーク周波数をデータベース化することで、データベース検索を用いて音波のスペクトルピークを推定する方法について研究している。そして、高速処理性と高分解能性を同時に併せ持つ、コンピュータのパワーを生かした新しいタイプの音響解析手法を目指して研究に取り組んでいる。

○大松 繁氏 大阪府立大学 大学院 工学研究科 教授 工学博士
様々な音響環境場において、特定した音だけを取り出して、そのスペクトル解析から特定音の特徴を抽出する。そして、音の発生源が正常か異常かを検出して、異常の場合は原因を究明するシステムを研究している。これによって、従来は専門家検査員が官能評価で判断していた工業製品の音響診断を定量的に実施ができるようになり、評価のバラツキを抑えることが期待できる。音響データによる製品検査の高度自動化を目指して研究に取り組んでいる。


*研究助成講演会は毎年2月に開催しています。