blog - ワインとビールと水の話
ビールとワインのもっとも大きな違いは、原料だ。
言うまでもないことだが、ワインはブドウから、ビールは麦からできている。とはいうものの、注目すべきことは、ワインは水を一滴も加えていないのに対して、ビールはその95%ほどを占める水は後から加えられたものだ。ワインのアルコール度数は約13%前後なので、水分は85%程度ではあるが、この水分はすべてブドウに含まれている果汁由来のもので、ブドウが地中に根を張って吸い上げて、果実に凝縮したものだ。一方、ビールの水は、麦汁に人間が後から加えたもので、仕込み水などと呼ばれる。
したがって、ビールの味は水にもっとも左右されるといっても過言ではない。(ちなみに日本酒も同じことがいえる。原料が麦か米か、麦芽かこうじかの違いだ。)
日本のビールがおいしいのは(個人の好みの問題ではあるが)、たぶんに水に恵まれた国だからであろう。また、日本の水は軟水系であることも味に貢献している。
水の硬度とは、主にカルシウム(Ca2+)やマグネシウム(Mg2+)からなるミネラルの量で、少なすぎると、味気なく物足りなくなるが、多すぎると、苦くてくどくなってしまう。この量も、水1リットルに対して0.1gとか0.01gとかの世界なので、微妙なミネラルの量が水の味を決めることになる。(人間の味覚というのはすごい!)
さて、日本の水は軟水で、適度な硬度なため、スッキリした飲み口の良質のピルスナー型のビールを作ることができる。アメリカのバドワイザー、オランダのハイネケン、デンマークーのカールスバーグなど世界には大手メーカによって多くのビールが生産されているが、日本のビールは世界一といっていいと思う。
一方、雨の少ないヨーロッパでは、ブドウが水を得ようと地中深くまで根をはって吸い上げたミネラルたっぷりの水からなる果汁からワインが作られるため、コクと深みのある味に仕上がるが、雨の多い日本では、ワインは水っぽく、シャバい味になってしまいがちである。
日本ではビールが日常的に飲まれているのに対して、ワインがあまり浸透しないのは、日本のビールがおいしいからであろう。また水が得にくいヨーロッパでは、ワインが水のように消費されるのもうなずける。
言うまでもないことだが、ワインはブドウから、ビールは麦からできている。とはいうものの、注目すべきことは、ワインは水を一滴も加えていないのに対して、ビールはその95%ほどを占める水は後から加えられたものだ。ワインのアルコール度数は約13%前後なので、水分は85%程度ではあるが、この水分はすべてブドウに含まれている果汁由来のもので、ブドウが地中に根を張って吸い上げて、果実に凝縮したものだ。一方、ビールの水は、麦汁に人間が後から加えたもので、仕込み水などと呼ばれる。
したがって、ビールの味は水にもっとも左右されるといっても過言ではない。(ちなみに日本酒も同じことがいえる。原料が麦か米か、麦芽かこうじかの違いだ。)
日本のビールがおいしいのは(個人の好みの問題ではあるが)、たぶんに水に恵まれた国だからであろう。また、日本の水は軟水系であることも味に貢献している。
水の硬度とは、主にカルシウム(Ca2+)やマグネシウム(Mg2+)からなるミネラルの量で、少なすぎると、味気なく物足りなくなるが、多すぎると、苦くてくどくなってしまう。この量も、水1リットルに対して0.1gとか0.01gとかの世界なので、微妙なミネラルの量が水の味を決めることになる。(人間の味覚というのはすごい!)
さて、日本の水は軟水で、適度な硬度なため、スッキリした飲み口の良質のピルスナー型のビールを作ることができる。アメリカのバドワイザー、オランダのハイネケン、デンマークーのカールスバーグなど世界には大手メーカによって多くのビールが生産されているが、日本のビールは世界一といっていいと思う。
一方、雨の少ないヨーロッパでは、ブドウが水を得ようと地中深くまで根をはって吸い上げたミネラルたっぷりの水からなる果汁からワインが作られるため、コクと深みのある味に仕上がるが、雨の多い日本では、ワインは水っぽく、シャバい味になってしまいがちである。
日本ではビールが日常的に飲まれているのに対して、ワインがあまり浸透しないのは、日本のビールがおいしいからであろう。また水が得にくいヨーロッパでは、ワインが水のように消費されるのもうなずける。