blog - 201503のエントリ

Max/MSPのプログラムの実行中にシステムを自動終了するようスケジュールを組んでいたのですが、

アプリケーション "Max" によりシステム終了がキャンセルされました。

などというメッセージが表示され、自動でシステム終了してくれません。
この現象は、Mac OSX 10.9 の Mavericks で生じますが、10.10 の Yosemite にバージョンアップすると改善されます。

ということで、プログラム実行中に、スケジュール機能で自動的にシステム終了するときは、Mac OSX をYosemite にバージョンアップしましょう。
2015/3/28(土)13:15-15:15に中野キャンパスで、サウンド演習の体験授業が実施されました。
講師は、本学科で非常勤講師としてサウンド演習Iを担当しておられるぺぺろんP先生です。また、ゲストとして、ヤマハ株式会社VOCALOIDプロジェクトの山口氏にも来ていただきました。

今回、中野キャンパスのPC演習室に新しくVOCALOID4 Editor + 歌声ライブラリーVY1V4が導入されましたので、早速、体験授業で使ってみました。

ボカロ4の新機能の目玉はグロウルでしょう。ぺぺろんP先生がVY1V4で作った「天城越え」を聞かせてもらいましたが、こぶしの聞かせ具合が、まるで生身に演歌歌手のようでした。山口さんいわく、ぺぺろんP先生のように細かくパラメータをエディットすると、いくらでも人間に近づくので、ヤマハのボカロ開発者でもできない技(ワザ)だそうです。

ヤマハのVOCALOID4公式サイトで、ぺぺろんP先生の公式デモ曲が聞けます。
http://www.vocaloid.com/vocaloid4/lineup/vy1v4.html

さて、授業では、ボーカロイドの画面の解説、エディターの使い方、音符と菓子の入力練習という基本事項から始まり、メロディー制作入門へと進みました。
受講生は初心者対象ということでしたが、PCの操作はみなさん手慣れたもので、サクサク入力方法をマスターしていました。

さて、後半のメロディー制作は、作曲理論とその実践が中心で、和声の基礎からしっかりとメロディの作り方を演習してもらいました。
コード進行からメロディーを作る手法を紹介していましたが、和音(コード)の構成音である和声音を使用したメロディーから入り、非和声音の使い方まで進みました。具体的には、刺繍音、経過音、掛留音、先取音、倚音の5つの方法が紹介されました。

練習課題は、10小節の典型的なコード進行にメロディーを乗せていくというものでした。受講生のみなさん、ヘッドフォンを使用して、黙々と自作曲の制作をしていました。自分の作った曲をボカロに歌わせるのは、実に心地よいものであることを経験してもらえたかと思います。

ヤマハの山口さんいわく、メロディー制作を支援するサービスであるボカロネットが8月よりサービスを開始し、歌詞から自動でメロディーが生成される機能があるのですが、これはには、作曲の敷居を下げて、多くの人にボカロ曲制作を体験してもらいたいというねらいがあるとのことでした。メロディー生成機能はさらなる開発を期待するとしても、ボカロネットは自作曲をクラウドにアーカイブするクラウドストレージとしても便利に使えます。VOCALOID4 Editorからシームレスにアクセスできます。
* ボカロネット https://net.vocaloid.com/

2時間の演習時間は、長いようで短く、あっと言う間に時間になってしまい、かなり密度の濃い充実したものになっていました。

受講者の方へ;
作品は以下から参照できます。
http://blossom.media.t-kougei.ac.jp/springsound/

ユーザ名、パスワードは授業時に伝えたものを使用してください。
2時間という限られた時間だったので、もっと作り込みたいことと思います。ぜひ制作を続けてください。
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